11月30日(木)、産業観光ツアー第7章「窯のまち 小野田」が催行されました。
このコースは、第1回地旅大賞 特別賞を受賞したコースであり、昔、山陽小野田市が
硫酸瓶の製造など製陶のまちとして栄えた歴史に触れるコースです。
今回は、池田エスコーターによるご案内です。
まず訪れたのは、「山陽小野田市歴史民俗資料館」です。
市内の遺跡からの出土品や昔の生活の様子、開作、セメント、石炭産業、窯業(皿山)など
小野田の歴史が分かりやすく展示されています。今回は、「窯のまち 小野田」がテーマなので、
窯業についての展示品を中心に説明を受けました。
次に向かったのは、旦の皿山。かつて、焼酎瓶、硫酸瓶などを製造する製陶工場が軒を並べた
焼き物の里です。
ここは、観光バスが入れませんので、散策マップを片手に徒歩での観光です。
まずは、市指定史跡「旦の登り窯」。最盛期には、26社30数基の登り窯の煙突が見られましたが、
現在はこの1基のみが現存しています。硫酸瓶は大きな焼き物なので、窯も大変大きく珍しいようです。
こちらは、リング坂と当時の硫酸瓶や焼酎瓶を使って作られた瓶垣です。
旦の皿山では、今もなお当時の名残が至る所で残っています。
昼食は、敦煌小野田店にて地産地消の中華ランチを頂きました。
お腹も満たされ、午後は市内で唯一残る須恵器の窯元「松井製陶所」を見学しました。
なぜ、小野田で窯業が栄えたのか?なぜ、硫酸瓶を作っていたのか?そして小野田の窯業の歴史や
松井製陶所の創業から現在までの歴史などのお話を聞きました。
今は、梅壺を主に製造され、小野田の窯業を今もなお代々に受け継がれています。
次に向かったのが、本市が誇る産業遺産のひとつ「徳利窯」。
徳利窯は、国内最古のセメント焼成竪窯であり、国の重要文化財にも認定されています。
最盛期にはなんと、12基も並んで稼動していたそうです。
焼野海岸にある、きらら交流館でひととき休憩した後、最後に「きららガラス未来館」で
ガラスの製造について学び、実際にガラスの製作体験をしました。
デモンストレーションにより、ガラスってこんな性質なんだよ!ってことを
実際に見せて頂きました。繊細な性質をもつガラスの魅力にみなさんも
引き込まれていたご様子でした。
そして、それぞれお好きなガラスの色の組み合わせを選び、とんぼ玉の
ストラップを作りました。世界にひとつだけ、オリジナルのストラップを記念に!!
この日は、一日曇りで時折小雨が降っていましたが、きららガラス未来館を出る時に
夕陽が!!少しの間、みなさんでサンセットをご鑑賞頂き、なんとも素敵な旅の締めくくりです。
窯業を通じて、山陽小野田市の歴史を再認識し、魅力を再発見する一日となりました。
ご参加頂きましたお客様、ありがとうございました。