74 物見山経塚出土品 2014年6月

物見山経塚の出土品 トリミング.jpgのサムネール画像




【アクセス】JR厚狭駅より厚狭図書館まで徒歩5分









     読んで字のごとく経塚とは、写経文を土中に埋めた塚で、全国的に分布しています。最も古いものは、寛弘4年(1007年)藤原道長が築造した金峰山経塚といわれています。

  昭和40 年2月、当時厚狭中学校の2年生数人が物見山山頂で遊んでいたところ、珍しい壷の破片を発見します。この発見に好奇心をかりたてられた彼らは、数日後、破片のあった場所を掘り起こすと、そこから銅の筒とさびた鉄剣が出てきました。これらが後に県の文化財に指定された「物見山経塚出土品」の一部で、写真の多宝塔形のつまみの付いた美しい経筒の中には、上半分が腐食しているものの約22㎝幅の薄手紙本に妙法蓮華経28 品全巻を書写してある、写経文が収められていました。巻首が欠けているので年代、施主等はわかりませんが、経筒の形状から中世初期のものと推定されます。

  残念ながら、物見山に経塚の遺構は発見されませんでしたが、出土品は、現在も厚狭図書館の郷土資料館に大切に保管されています。

記事一覧

アーカイブ