Vol.3 バイオリン自動演奏装置の開発者 桐原慎治さん

2010:08:31:18:41:45

第3回は、本市在住の桐原慎治さんが開発されたヴァイオリンの自動演奏装置のデモルームに伺いました。
実はJR厚狭駅近くのこのデモルームは、7月15日の豪雨で浸水してしまい、現在修復中ですが、演奏は聴くことができます。9月ごろまでには完全復旧する予定です。災害に負けず、前向きに頑張っておられる桐原さんにお話を伺いました。


ヴァイオリンの優しい素敵な音色は、CDとは違う味わいがありますね。ところで、自動演奏装置と聞いて大きなものをイメージしていましたが、ずいぶんコンパクトですね。どのようなしくみで音が鳴っているのですか?

市民(桐原氏)
ヴァイオリンの独特で巧みな音の鳴るしくみは、世界の7不思議の一つと言われています。実は皆さんが聴いているヴァイオリンの調べは弦からではなく固い胴の各部分から生まれています。弓で弾いた弦の振動が胴と弦の間に立てた駒を介して胴の各部分に伝わり共鳴しています。すなわち駒に弦の振動のかわりに同様な振動を与えればヴァイオリンは同様に胴が鳴り始めます。その仕組みで音源から振動を復元させる装置を開発したものでこれが"自動ヴァイオリン演奏装置"です。言い換えれば"自動ヴァイオリン弾き戻し装置"といった方が正しいかもしれません。
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  弦の振動を伝える駒     駒に装置を装着した状態


複雑な構造になっているようですね。作られるのは、大変だったと思いますが、何故開発しようと思われたのですか。

市民
ヴァイオリンからは、実際に弦を押さえて弾いている音の2倍から十数倍の周波数の音が同時に出ています。中には聴こえない周波数もあります。倍音といいますが、この倍音により音が調和し、深みのあるヴァイオリン独特の音色となっています。しかしながら、倍音を再生するにはオーデオスピーカでは不可能といえます。
生演奏と同じ感覚で聴きたいこと特に1900年前半に古の名ヴァイオリニスト達の残した演奏音源(レコードなどに)をもう一度ヴァイオリンで演奏できたら素晴らしいだろうということがヴァイオリンの音の鳴るしくみから可能と思い開発しました。
ヴァイオリンから倍音をとると魂が抜かれた音になると改めて感じています。


オーデオスピーカでは、再生できない音を聴くことができる訳ですね。素晴らしい装置を開発されて、これからの抱負や予定を聞かせてください。

市民
開発して4年になりますがご使用いただいたお客様と交流しながら進化しています。手作りで注文生産し、方向性が少しずつ見えてきました。ヴァオリンをソロで聴く楽しみ方と複数の楽器による演奏には東京中心にオーデオアンプのプロの研究開発者や音楽の音質追求を推進する専門家がパートナとなり推進されるようになりました。専用のオーデオ装置とヴァイオリン装置を組み合わせることによる新しい分野へのシステム化が進んでいます。
今年3月13日に東京赤坂のドイツ文化会館でオリジナルレコードを音源にしたコンサートをヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスとスピーカで高性能アンプを介して開催しました。160名以上の各方面からのお客様で満席の中、コンサートを楽しんでいただきました。大方のお客様が、たかがレコードでなぜあのようなライブに負けない感激の音が再生されるのだろうと言われました。現在デジタル化技術の進化から圧縮音源が主流の中で、耳で聴くことの出来ない高い周波数部分は不要と切り捨てられています。豊富な音色を持つヴァイオリンで手軽に好きな音楽を再生することにより、音の素晴らしさを伝え、色々な方面のお役にたてないかと街づくり含め各業種業態の中に展開しようと思っています。
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ドイツ文化会館コンサート~古のヴァイオリニストの演奏


本日は、お忙しい中ありがとうございました。
桐原さんは、永年精密機械関係の会社に勤めておられただけあって、いかにも科学者という感じでした。その英知と技術を結集して作られた自動演奏装置が奏でる素晴らしい音色を皆さんも一度聴いてみられませんか。

☆フォーエバーミュージック研究所ホームページ  www.forevermusic.jp  
 
メールでの連絡はinfo@forevermusic.jp
電話は090-2901-9106までお問い合わせください。
 
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常設展示は、東京(中野坂上)と厚狭駅在来線側の山陽商工会議所前にテスト用としてデモルームを設置しています。ここでは、ヴァイオリン曲以外のJAZZや演歌も試聴できますので、ご興味のある方は是非聴いていただきたいと思います。常時開場ではありませんが、事前にお問い合わせください。
近況では、6月には入院患者のリハビリ用に神奈川県の湘南にある大型病院にフルシステムが導入されました。9月9日には上海でドイツ文化会館と同様のフルシステム(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスを加えた)レコードコンサートが開かれます。次の企画が米国ロサンゼルスと東京の大学で進んでいます。