竜王山の山頂付近には、「亀」の一字が刻まれた墓石が建っています。 これは、むかし木戸に住んでいた与一という漁師が建てたものと伝えられています。

ある晩、与一の夢に大きなウミガメが現れて、「酒を飲ませてください。そして私が死んだら、海の見える見晴らしの良いところに埋めてくだい。」と言いました。
翌朝、息も絶え絶えの大きなウミガメが打ち上げられているのを見つけた与一は、夢に出てきた亀が望んだとおり、酒を飲ませてやると、亀は満足そうに往生しました。与一は、亀を海の見える見晴らしの良い竜王山の頂上近くに埋めてやりました。
その年は与一が漁に出るたびにたくさんの魚がとれ、人々は、「これはきっと亀の恩返しだろう」と話しました。(参考資料:『ふるさと散策-小野田編(河本寅雄 著)』)

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所在地
756-0817 大字小野田字番屋ヶ獄1261番Google map